*ワクチンは数回に分けて入荷いたします。入荷の度に予約枠を増やしますので、適宜空き状況をご確認ください。
今年も暑い季節となりました。熱中症にきをつけましょう。
熱中症は気温、湿度が高い環境で体から水分や塩分が失われたり、体温が上昇したりすることで起きます。症状に応じた迅速、適切な対応を覚えておきましょう。
最も大切なのは ”予防”です。また次のような新聞報道がありましたのでご紹介します。
気温25℃以下、短時間でも車内放置は大変危険です
以前JAFでは5月に車内の後部座席に3歳児程度の大きさの人形を置き、エアコンを切ってから温度を測るテストを行った。気温25°、特に日差しの強い日ではなかったが、11分後、車内は外部を大きく上回る36°にまで上昇、日光があたる人形の後頭部は5分後には39°、15分後には50°に達した。
炎天下、湿度の高い日の激しい運動も十分注意が必要です
ある年の4月に行われたトライアスロンで選手が熱中症で倒れた。最高気温は26.7°だったが日差しが強く、湿度の高い日だった。
予防が一番
*外出時は帽子や日傘をさし、風通しの良いし涼しい服装を
*こまめに休憩を取る。スポーツドリンクなどで水分補給
*ベビーカーは地面からの照り返しで、とても暑いので注意!
*車中に赤ちゃんを置き去りにしない
*炎天下、特に蒸し暑い日の運動や長時間の作業は避る。35°以上では、運動は原則として中止に
*寝不足など体調不良の時は運動を避ける
応急処置
*めまいがする、顔色が悪い、頭が痛い、おなかが痛い、吐く、足などのこむら返り、全身がだるい時
*ふらつく、ぼーっとしている(応答が鈍い)、言語が不自然など意識障害を思わせる症状や、倒れて意識がない、けいれんをしている時
夏のカゼは主にウィルスによる感染症で、代表的な疾患は咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ、手足口病です。
いずれも乳幼児がよくかかります。
高い熱(39〜40°)が数日(2〜5日)続きますが自然に下がります。
咳や鼻水の症状はあまりありません。
いずれの疾患も薬を使わなくても自然に治りますが、熱が高くて辛いときや喉の痛みが強いときには解熱剤や喉の痛み止めを使います。
高い気温の時の高い熱なので、水分は十分にとりましょう。また、全身状態があまり悪くならないので、ぐったりしていなければシャワー浴や長湯をしなければ入浴も構いません。
再診の目安ですが、水分が十分とれない時、ぐったりして元気がない時は早めに受診をしましょう。
喉の痛みが強いときは食べ物、飲み物に工夫をしてください。のどごしのよいプリンや、ゼリー、アイスクリーム、お豆腐やお粥も冷ました物の方がいたみを感じにくくなります。水分も冷たくして飲ませてあげてください。
それぞれの疾患には特徴的な症状があります。
■咽頭結膜熱(プール熱)
夏にプールを介して学童の間で流行したので、「プール熱」の名がありますが、プールに入らなくてもうつります。4〜5日の高熱と、名前の通り咽頭(のど)と結膜(目)に症状が出ます。目が充血し、のどが赤くなって痛くなります。さらに頭痛、吐き気、腹痛、下痢を伴うこともあります。アデノウィルスが原因で、夏でなくてもおこります。主な症状が消えてから2日を経過するまでは、登園、登校は停止です。1週間くらいで自然に治ります。
■ヘルパンギーナ
喉の突き当たり(咽頭)に水泡ができます。喉の痛みは強くつばを飲み込むのも痛いほどです。熱は2〜3日で下がります。コクサッキーウィルスの感染症です。1週間くらいで自然に治ります。
■手足口病
手の平、足の裏、膝、おしり、口の中に水泡ができます。熱はあまり高くなりません。下痢を伴うこともあります。エンテロウィルス、コクサッキーウィルスの感染症です。1週間くらいで自然に治ります。
子宮頸ガンワクチン(HPVワクチン)について
子宮頸ガンはHPVワクチンと検診で予防できるガンです。
ワクチンは小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に公費負担で接種することができます。
3回の接種が必要です(初回接種 2カ月後、6カ月後)。
12歳以上15歳未満の方は2回接種(初回接種 6カ月から1年後)。
接種を希望される場合は受付(045-930-3110)までご連絡ください。
接種後30分ほど院内で様子を見ますので、時間に余裕を持たせたご予約をお取りいたします。
HPVウィルスはありふれたウィルスで生涯に80%の方が感染すると言われています。
子宮頸ガンは特に20代〜30代のちょうど出産の時期と重なる女性に一番多いガンです。
ワクチン接種によりHPV感染率を90%減少させる効果が報告されています。
安全性の評価ですが、頭痛、倦怠感、筋力低下などの多様な症状は、因果関係が不明なものや摂取後短期間で回復した症状を含め、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり約9人です。
うち報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり約5人です。
厚生労働省の調査では、この多様な症状はワクチンとの因果関係は証明されませんでしたが、接種後に多様な症状が起きた場合、対応医療機関への連携や気になる症状が生じた場合の相談窓口も設置されております。
院内にパンフレットをご用意しております。
またこちらからさらに詳しい情報がご覧いただけます。
接種券はクリニックでお渡ししております。
梅雨に入りました。喘息の方には要注意の季節です。喘息発作はダニが増悪因子になります。普段からダニ対策を心がけましょう。
ダニを昆虫の一種と思われている方がいますが、ダニはむしろクモに近い生き物です。現在記録されているだけで、4万種類以上、実際には50万種類ものダニが存在するといわれており、約4億年前の化石からも発見されています。ダニの雄と雌は外見が異なっていて、雌の方が大きく、太っています。
繁殖には3大条件があります。まず、高温(25°~35℃)、多湿(70~90%)。次に餌となるチリ、ゴミ、カビなどが存在する事。3つめは潜って卵を産める産卵場所があることです。日本の住宅構造はまさにダニ繁殖の温床です。ことに梅雨の時期にはダニが大繁殖します。
ダニ退治のポイントは”清潔”が第一です。ダニの除去法として、寝室、居間に関しては、最低2週間に1回、1平方メートルあたり20秒間市販掃除機(吸い込み仕事率210W/時以上、紙パック式吸塵機)で集塵し、寝具についてはこれを表裏同様な集塵をする事により、1平方メートルあたり100匹以下にダニを減少させ、維持する事ができるそうです。小児アレルギー学会がダニ対策の具体例を以下のように挙げています。
この他にもじゅうたん、ぬいぐるみ等、塵のたまりやすい物は部屋におかないようにしましょう。家屋塵1g中のダニ数を100匹以下にすると喘息発作の軽減効果があるばかりか、アトピー性皮膚炎の方のダニによる感作を予防できる可能性があります。かなり大変です(喘息の子供を持っている女性医師が数名トライしましたが続けられた人は、、、、)が、効果は証明されています。元気を出して一度やってみませんか?
この内容はA.S.Aねっと よこはま7月号に掲載されたものに加筆しました
ウィルス性胃腸炎にはいくつかの原因ウィルスがありますが対応は同じです。冬の初めに流行する嘔吐下痢症で、特に保育園、幼稚園等で発生した場合は、集団発生につながることがあります。
★原因
口からウィルスが入り、小腸の粘膜で増殖します。このときに下痢止めを内服するとウィルスが体内で増殖をし続け症状がとても悪くなりますので、下痢止めは内服しないでください。市販の薬も、以下の薬剤が入っていたら内服はやめましょう(ロペミン、ロートエキス、アドソルビン、タンナルビンなど)。
感染した人の嘔吐物にウィルスが含まれています。嘔吐物の処理が不十分だと(例えば雑巾を良く洗わずに室内に干したり、不適切な床掃除など)、ウィルスが乾燥して舞い上がり口から入って感染する恐れがあります。感染した人の便にもウィルスが含まれています。手洗いが不十分なまま料理をすると、その食品が原因となり食中毒として感染が広がります。
★症状
突然の嘔吐で始まり半日から1日続きます。激しい嘔吐ははじめの3〜4時間のことが多いです。次いで下痢が1〜3日続くことがあります。発熱があることもあります。ウィルスが体内に取り込まれてから、12〜48時間で発症します。
★治療
ウィルスを退治する薬物はありません。手元に吐き気止めの座薬があれば使って様子を見ましょう。吐き気が遠のいたら少しづつ水分を与えてください。おさ湯、お茶、イオン水、薄いジュース(みかんのジュースは消化吸収が悪いので避けましょう)みそ汁の上澄みなど。激しい嘔吐が5〜6時間以上続きぐったりしているようであれば、点滴が必要になることもあります。
★家での注意
嘔吐物や便で汚れた衣服を片付けるときは、なるべくビニール手袋、マスクなどを用いましょう。流水で良く洗った後に塩素系漂白剤(ハイター、ブリーチ、ミルトン、ピューラックス、ミルクポン等)でつけ置き洗いをしましょう。あわせて高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果が高まります。床は塩素系漂白剤を含ませた布で覆いしばらくそのまま放置して消毒しましょう。アルコール消毒は無効です、必ず塩素系漂白剤を用いてください。漂白剤が使えない所には、高温処理をします。85度、1分以上の加熱で消毒できます。布団などすぐに洗濯できない場合は良く乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥期を使うと効果的です。
★予防
トイレの後や調理をする際、食事の前にはよく手を洗いましょう。手洗いの後に使用するタオルは清潔なものを使用しましょう。
★食品を扱う方への注意
調理従事者は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状があったときは、調理行為をしないで医療機関を受診しましょう。調理従事者本人が無症状でも、子どもさんがウィルス性胃腸炎による嘔吐下痢症状の時に調理行為をして集団食中毒が発生した報告もあります。手洗いを十分すれば防げたものと考えられています。
【具体的な処理方法】
★嘔吐、便の処理
★食物は85度 1分以上の加熱
★調理器具は85度 1分以上の加熱か200ppmの塩素系漂白剤で消毒する
★有機物(嘔吐物、便など)が混在する時は1000ppm、ないときは200ppmの塩素系漂白剤で消毒をする。金属はさびるので、200ppmで拭いた後5分放置後水拭きをする
【200ppm,1000ppm濃度の塩素系漂白剤の作り方】
乳児(生後6ヶ月から4歳)、小児(5-11歳)のコロナワクチンについて
厚生労働省、小児科学会、NPO法人VPDなどのワクチンに関するリンクをご一読ください。
ワクチンの効き目、接種方法、接種時に気をつけること、接種後に出るかもしれない症状などの情報が記載されています。
厚生労働省へのリンク
→https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/child/
小児科学会へのリンク
→https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=404
NPO法人VPDへのリンク
→https://www.know-vpd.jp/news/mRNA2.php
ワクチンの配送連絡が来ましたらあらかじめ予約サイトのお知らせにてご連絡します。その後予約を開始いたします。
2回目は1回目の接種3週間後の同じ曜日でお取りいたします。変更はできません。
保護者の同伴が必要です(付き添いは1名)。
横浜市から届いた郵便物、健康保険証などの身分証明、母子手帳、お薬を内服中の方はお薬手帳をお持ちください。小さいお子さんは接種後の待機時間(15分)がありますので、絵本やおもちゃなどをご持参ください。
接種前後2週間の他のワクチン接種は控えてください。
接種に納得できず協力的でないお子さんについてはスタッフ一同、非力なおばさんばかりのため当院では対応いたしかねます。
すでに新型コロナに感染された方は感染後3ヶ月くらい開けての接種が推奨されています。3ヶ月経たなくとも接種はできます。
厚労省のリンクをご参照ください。
厚生労働省へのリンク
→https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0028.html
乳幼児用のミックス離乳食(Spoonfulone スプーンフルワン®)に関する注意喚起
表1. タンパク質 30mg を食品に換算した場合
鶏卵 | 牛乳 | 小麦 | ピーナッツ | くるみ | カシューナッツ | |
---|---|---|---|---|---|---|
具体例 | 全卵0.25mg | 牛乳0.9ml | うどん1.2g | 0.12g | 0.21g | 0.15g |
日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)
SPO によりアレルギー症状が出る可能性
日本では乳児の約 10 人に 1 人が何らかの食物アレルギーを有しています。乳児用調整乳や離乳食を初めて与えた際に症状が誘発され食物アレルギーの診断に繋がります。以下の理由により SPO を摂取した場合に症状が出る可能性があります。
製品説明の「摂取上の注意」の表記の問題点
2021 年 10 月 8 日
(一社)日本小児アレルギー学会、(一社)日本アレルギー学会、(一社)日本小児臨床アレルギー学会、(一社)日本外来小児科学会、食物アレルギー研究会
※(一社)日本小児アレルギー学会 食物アレルギー委員会作成